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第16回文学フリマ関西行脚終了

 一先ずは、無事に第16回文学フリマin大阪を終えて東京帰還。ナンバリングとしては初の東京以外での開催ということもあり、集客は蓋を開けるまでどうなることやら、という調子でしたが無料配布カタログがなくなるほどの大盛況で、特に小説・短歌が大賑わいという印象でありました(ほとんどブースにいたので、端の列から見た印象)。

 批評・評論はサークル数自体が少ないということもあり、東京での盛り上がりや頒布の動きに比べると、これから盛り上がっていきそう&評論同人というジャンルは、かなり東京ローカルであるという印象を感じたりなど。大学サークルも、関西・遠征組みを問わず、多くは小説・短歌に集中していたりも。

 今回は東京の事務局主導のナンバリングタイトルで、次回からは「大阪文学フリマ」として始動するので、今後の展開や盛り上がりに向けた最高のスタートだと思いました。〈第一回〉大阪文学フリマは、開催時期にもよりますが、大阪開催が発表された際に関東勢の一案として出された、合同サークルとして代表を送り出しての出展という形で間接的な参加になるかもしれません。

 当日H-05で頒布されていた『普通な人』に「文学フリマの出席簿」という、TRCに会場が移った第13回から4月28日に開催のスピンオフ企画「超文学フリマ」の5回に渡って参加表明を行ったサークル一覧を、文学フリマのHPのサークルリストを基に製作した企画ありまして、5回の皆勤賞は全23サークル。そして、当表象文化研究会も(忙しくて、ここ数年冊子製作のみの活動ですが)その1つに含まれていることを知らされる(超文学フリマは「C-ROCK WORK/学習院表文研」名義)といった調子で、東京で委託してある制作物を買って頂いた関西の方とお話できたり、大学サークルの評論同人に興味があるという方に『KTG04』を購入して頂いたりと、毎回参加しているうちに身についた「慣れ」を払拭する良い機会だったなというのが、サークル主催としての感想でございます。

 学習院大学表象文化研究会としての製作活動は、11月の第17回文学フリマになるので、しばらくは別働隊C-ROCK WORKの制作物に関する告知が続くと思いますが、今年はそろそろ自主ゼミ活動の再開や、専攻の当局の協力を仰いでの「オフィシャル」な催しもやりたいなと考えているので、それらについてはまた追々。

 少し前の記事に書いた、超文学フリマ対策の合同宣伝放送は、まだまだ参加者募集中です。回線やマイク等の機材は、準備して頂ける方が見つかりそうなので、企画自体はつつがなく始動できそうです。開催日程まで日がないですが、興味のある方はぜひ。明日・明後日中には、現在決まってる参加サークルなどの情報を含めて、再度の告知を出します。 

 

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シュピーレン2號(完全版)

 次回の文学フリマが近づく頃までは、「シュピーレン」関連以外、バシバシと発信出来る情報がないのですが、とりあえず一部をネットで先行公開していた「シュピーレン」第2號、ネットプリント版の3ファイル目にあたる、文学フリマ関連の頁を加えたpdf版を公開しました。

https://box.yahoo.co.jp/guest/viewer?sid=box-l-gxxggqmtbl223ch6pqzj3qpjxe-1001&uniqid=1988ef37-67ee-4522-ab9e-b6d6c2f4b608&viewtype=detail

 2號は総計6頁ですが、今回の公開版ではネットプリント用に作った版に間に合わなかった、レヴューも追加してあります。レヴューは2月末頃発行予定の3號にて、レイアウトを修正して再録。

 今後の活動としては、2月に「シュピーレン」3號の発行&新年第一回目の表象ゼミ(日程決まり次第告知します)。3月に第4號、4月に第5號の発行オヨビ、4月末に中野ブロードウェイ内で行われる「資料性博覧会」に出展予定(抽選に漏れなければ)。 『KTG02』の第二版と、既刊を持って行こうと考え中です。

 詳しくはまた、追々。あと、ネットプリント用の印刷キーを行進しました。2月3日までなので、4日以降についてはまた改めて発行予定です。コンビニ(セブンイレブン)のネットプリントを使った印刷方法については、過去記事の後半部を参照されたし。

1. 「X8KDXXN9」 (1枚: 表紙&「Psyche」紹介) 
2. 「7TSGD75Z」 (2枚: 「Psyche」参加作家さん紹介) 
3. 「A3TBJ2NY」 (3枚: オススメイベント紹介&文学フリマ関連) 
 

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シュピーレン第2號

 コンビニのネットプリントを使った、実験ペーパー「シュピーレーン」の第二号出来ました。つい今しがた、印刷キーを取得したので、取り急ぎ公開。サンプル画像公開とかは後日(なんか4時過ぎてるので、寝たいです)。

 今回は、1/14-1/20まで中野オメガアルゲアで開催中のヴリル協會幻想絵画展「Psyche」特集。 

 12名の作家さんの紹介文を分担して書いたり、執筆者が選んだ&紹介したい作品を掲載したり(掲載許可をくださった皆様、ありがとうございます)と、会期中には簡単なパンフレット代わりに。そして会期終了後は「記録」として、色々と楽しめるはず。 

 オススメイベント紹介とか、文学フリマ関連情報も、前回に続いて色々とご紹介。印刷方法は、セブンイレブンのコピー機(液晶画面のついているヤツ)で、ネットプリントを選択後、下記の番号を入力。モノクロ20円、カラー50円で印刷出来。 詳しくは、前回の記事を参照のこと。

○印刷キー
1.  「13232500」 (1枚: 表紙&「Psyche」紹介) 
2.    「66100134」 (2枚: 「Psyche」参加作家さん紹介) 
3.  「07330036」 (3枚: オススメイベント紹介&文学フリマ関連) 

 12月にオメガアルゲアで行われた「私立ゴアゴア学園#2」を特集に据えた前号のpdfと、2號の特集ページ(「Psyche関連」)は下記のURLにて公開中。 

シュピーレン1號 
https://box.yahoo.co.jp/guest/viewer?sid=box-l-gxxggqmtbl223ch6pqzj3qpjxe-1001&uniqid=88f2918c-201c-446f-8214-198ce1877b89&viewtype=detail 

シュピーレン2號(特集ページ) 
https://box.yahoo.co.jp/guest/viewer?sid=box-l-gxxggqmtbl223ch6pqzj3qpjxe-1001&uniqid=6c1107b4-e46d-41e6-ae86-e69805e69896&viewtype=detail

 とりあえず、寝ます。明日は午前中には起きたい。

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委託とか活動とか近況

b8c39424.jpgsp02.jpg 文学フリマが終わった後も色々と慌ただしくて、めっきり情報を更新できていませんが、新刊『KTG03』&既刊『KTG02』は下記の店舗にて委託中です。年明けには、取り扱い店舗さんをじょじょに増やせれば……。そんな調子で、直販も承ってます(『02』のみ残部僅少)。doxa666@gmail.comか、Twitter: junk666 までお問い合わせ下さい。

 




 次回、5月の第14回文学フリマには、『KTG01』の全面改定+追加稿や追加特集を加えて再構築した『KTG01 Neuebau』と、別サークルを作って、悪ふざけ全開で創意制作中の、文化的青少年少女のためのサブカルミニコミ『サブカルナヴァル』を持って行きます。


 どちらも手頃な感じの手頃な内容にする予定なので(『KTG03』みたいな厚く、なおかつ〈マジメ〉なものを続けては作れないので、しばしのサイドプロジェ+息抜きな感じ)、やや作業的には余裕が有り升。といわけで、セブンイレブンのコピー機のネットプリントを使った実験ペーパー「シュピーレン」を、5月の文学フリマまでの間、5ヶ月に渡って作っております。

 特集の他、オススメコンテンツ紹介、イベントや文学フリマ関連のページ〈初心者向け文学フリマの楽しみ方や、同人誌レヴュー、コラムなど〉からなり、実験第1號は18日に終わってしまいましたが、中野オメガアルゲアで行われた「私立ゴアゴア学園♯2 密室実験公演ストリンドベリ」の紹介、ストリンドベリ『痴人の告白』の解体・演出を担当した、よこたたかおによる演出ノートなどを掲載。

 実験第2號は、1月14日から、同じくオメガアルゲアで行われる、ヴリル協會幻想絵画展「Psyche」を特集。『KTG02』&『03』で表紙や挿画を担当して頂いた、横田沙夜さん他11名の作家さんが参戦。年明け13日頃までには、作ります……。

◇「シュピーレン」第1號(印刷期間:12月27日~1月7日)

※印刷方法について
1.セブンイレブンのコピー機のタッチパネルから、ネットプリントを選択。
2.下記の番号(全て打ち込むもよし、欲しいファイルだけを刷るもよし)を入力。
3.刷り方を選択(印刷確認では片面にしましたが、刷った方は曰く両面だと便利らしいです)。
4.料金:モノクロ1枚20円、カラー1枚60円。ファイルによってカラーの比率に差があるので、表紙とかの色合いを見たい方は、一番カラーの多いファイル3(2枚)をカラーで刷るのがオススメ。
5.コピー機から出てくるのを待つ。モノクロは1枚20円なんで、気分的に「カードダス」を思い出します


ファイル1(3枚): 「2P3PRC9X」
表紙/オススメ本紹介+ゴアゴア学園特集
レヴュー:仲俣暁生『再起動せよと雑誌はいう』→鈴木真吾
レヴュー:厘のミキ『落下傘ナース』→鈴木真吾
コラム:「演出ノート」→よこたたかお

ファイル2(2枚): 「2MKGRURL」
イベント紹介、文学フリマ関連 
コラム:「未だ文学フリマにきていないあなたへ」→相沢ナナコ
コラム:「イベント以外で同人誌を買うには?」→鈴木真吾
レヴュー:霜月みつか「ケセランパサラン」『絶対移動中』(Vol.10)→Parsley

ファイル3(2枚): 「F8R5N4AJ」
オススメ同人誌紹介(鈴木真吾 選)
『別冊少女パルチザン』『オタクとフォント』『アマゾンで同人誌は売れるのか』
『左翼BL』(承諾を得て4コマを1本再録)。

◇『KTG03』委託
タコシェ(中野)
模索舎(新宿・通販)
Comic Zin(新宿店・通販)
アビエタージュ(店頭、カウンターに見本有り)
 

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第12回文学フリマお疲れ様でした

 編集作業だなae5eabc2.JPGんだと忙しすぎて、此方のblogの方でぜんぜん告知できませんでしたが、無事に『Kulturtrieb-G』Vol.2完成してます。文学フリマ当日はお陰様で、好評です。そして、今更ながらに内容紹介。

なんかタイムリーなことに、今日の昼に『メリーポピンズ』がBSで放送されていたとか。まぁ、それはそうと、今回は「アニメーションというスーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャスなメディア」を特集に掲げ、過去の作品や、アニメーションだからできること、みたいな部分に焦点を当てた、少しハードコアなアニメ評論を行っております。ゼロ年代的なアニメ批評にノれない諸兄に捧ぐ。






○特集考

・鈴木真吾「アニメーションの批評について――ビジネス、サウンド、『メリーポピンズ』」
アニメーションに限らず、映像作品の批評で見落とされやすいビジネスあるいは産業的側面と、「音」に関する着目を促しながら、初期ディズニー作品の系譜を少したどり、なぜ『メリーポピンズ』が重要なのかをざっと概説+特集論考の解説と、今後のアニメーション批評をやるうえで、出来る限り読んでおくと良いなという文献一覧など。

人形アニメーションにおける、物質性と震えを落とした分、かなり密度が濃くなってます。

・足立加勇「亡霊は蘇る」
憲法第九条の全文をテレビで放映したことでも名高い、『サイボーグ009』の初アニメシリーズ(1968)の「太平洋の亡霊」を扱った論考。一般的には、明確な反戦エピソードと考えらやすい同話の上映会で、学生たちは反戦ではなく父子の愛を感じ取った! そして、幾つかの資料を照らし合わせると、流産で息子を失った監督
の苦悩が表象される!

・砂澤雄一「『未来少年コナン』と『残された人々』」
NHK初のセルアニメーション番組『未来少年コナン』は、宮崎駿の初監督作品として知られている。『コナン』とその原作である、アレクザンダー・ケイの児童SF『残された人々』を比較し、原作に対する宮崎の証言を辿りながら演出・表現・翻案における宮崎スタイルの原点と、マンガ版『ナウシカ』の完結以降に生じた宮崎の苦悩をあぶり出す。

・よこたたかお『「放浪息子」から見るパフォーマンス――異性装から見る演劇批評の新しい可能性について』
『放浪息子』のアニメ版を切り口に、異性装とパフォーマンスに関する議論を展開しながら、マンガ版第6巻に登場する「倒錯劇」について、自身で劇作や演出を行い現場での演劇実践を行う執筆者による、ひと味違った『放浪息子』論。

同論で指摘された点を手掛かりに、改めてアニメ版における「異性装」の表象を捉え直すことを勧めたい。また、執筆者自身はジェンダー論を学んでいるわけではないが、文中における議論はバトラーのパフォーマティヴィティに近い部分に肉薄しているので、それらに興味のる方にもぜひオススメしたい。

・加藤けんた「これからの『正義』の味方の話をしよう――傷つくという目の前の現実と向き合うために」
3・11の大震災以降、作品が内包する意味が大きく変貌してしまったアニメは数多い。ある人は『ポニョ』、またある人は『東京マグニチュード8.0』をあげるかもしれないが、同論で扱われるのは、阪神大震災の記憶と向き合うために制作された、教育的な要素の強い長編アニメーションとして制作された『地球の動いた日』、そして9・11テロの影響で、それまで無邪気に信じてきた「正義」や「ヒーロー」という前提に懐疑の念が指し込まれた時代に制作された『出撃! マシンロボレスキュー』である。

同論では、バトラーの「メランコリー」に関する議論を下地に、災害や報道に対して我々はどのような痛みを受け止め、どのように辛い記憶と向き合えるかについて、3・11以降の報道に対する批判が展開される。

この他、『ana7ecf9abf.JPGn』の2011年3月30日号に掲載された「院生男子」が狙い目という、色々とアレな企画の中で、都合良く描かれた院生男子姿にぶち切れた現役院生男子たちによる、「実録院生男子企画」(現役院生男子による、院生生活のエッセー、ネットアンケート、元ライターによる院生男子の印象調査リポート、元理系・現文系の院生男子による、院生マンガ『京大M1物語』論など)も第2特集として収録!







そして、Vol.1で骨格標本エセーを寄稿頂いたヒキムスビと、表紙・裏表紙そして今回のエセーに挿絵を書き下ろして頂いた横田沙夜のコラボレーション、剥製エセー「リボンをほどかれたネクロノミコン」を収録。今回は色々と濃いです。密度が濃いです。絵も豪華です。


そして267d0366.JPGそして11月の文学フリマに合わせて動き出してるVol.3は「メンズリブ×マゾヒズム――父権制倒錯からの解放、あるいは緩やかな下降願望との戯れ(仮)」。戦略、あるいは観念としての「男性のマゾヒズム」について、色々と掻き集めます。「ドS」だとか「ドM」だとか、したり顔で発話する連中に灰皿を投げつけ、「キミはサドを、マゾッホを、そして近松秋江や谷崎や沼正三や遠藤周作や天野哲夫や倉橋由美子を読んだのか!? フロイトを、ヘレーネ・ドイチュをテオドール・ライクを、ドゥルーズを、西成彦を、ジョン・ノイズを読んだのか!」と問いつめたくなるような衝動に駆られる諸兄・諸姉は、ぜひとも御期待下さい。

第11回の模様は此方。一個前のエントリでも書いたのですが、旧blogにログインできなくなったので、新しいblogを作ったら、今度はそっちにログインできなくなり、何故か旧の方にログインさせられるので、当面は此方を使っていきます。





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